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サービスから学んだデザイナーの心構え

デザイナーのばっこ(@is178)です。

ヒトメディアでは、毎月有志で勉強会を開いているのですが、そこで「サービスから学んだデザイナーの心構え」という発表をしまして、その時の資料を公開したいと思います。

はじめに

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これまでいくつかの現場でいくつかの「サービス」に携わり、自分なりに、できる範囲で、プロダクトや開発フロー、チームの意識を改善しようと努力してきました。

その過程で、上手くいったこともあれば、いかなかったこともたくさんあり、良い面も悪い面も見てきたことで、デザイナーとしても社会人としても成長させてもらったように思います。

今日はそのサービスから学んだことを共有したいと思います。

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サービスから学んだことを書き出して整理してみると、「何かに偏ったり拘ったりせずに、中庸でいること」が軸にあるなと感じたので、そういった切り口で以下の4つまとめてみました。

では、1から順番に見ていきたいと思います。

1.「制作者視点」に囚われない

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組織で分業をして仕事に取り組んでいると、良くも悪くも、お金の話や利用者から少し距離を置かれた環境で、デザイナーは美的な観点(見映え、論理的整合性など)の追求を求めたり・求められたりして、制作者視点に偏りがちです。

しかし、本来は「制作者・事業者・利用者」3つの視点をバランスよく持つ必要があります。

なぜなら、制作者視点で、どんなに精巧・立派に見えるものができたとしても、それが利用者に喜んでもらえるとは限らないし(利用者視点)、事業として成立するとも限らないからです(事業者視点)。

ものをつくることが仕事だと思っているのと、ものをつくることが仕事の一部だと思っているのとでは、仕事の質が全く異なります。

2.「実行」に偏らない

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サービスに携わっていると、「これが問題なんじゃない?」とか「これやったら良さそう!」というアイデアはたくさん思いつきます。 そのまますぐに作業に飛びついてしまえば、何かやっている感が出ますし、前に進んでいるような気もしてきて、安心感が得られます。

しかし、本来は、「つくること」に囚われずに、「つくる前」と「作った後」にも注力し、その3つをバランスよく見る必要があります。

つくることに夢中になってしまうと、「そもそも今これは何のためにやっているんだっけ」とか、「こないだやったアレの結果はどうだったんだっけ」というような、一歩引いた視点を持つことができず、いつも何かを一生懸命やってはいるけども、何も成果は出ていない、なんてことに陥りがちです。

絶対に正しいと思えるような取り組みも、思わぬ結果を招くことがありますし、見込み通りうまく行ったときも、そこから学びを得られれば、再現性のある知見となります。

また、見込みが外れたときにも、そこから学びを得て次に活かせるようにする必要があるので、振り返りをしなくて良いという状況はありません。

3.「自分の評価」にこだわらない

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自分を賢く見せようとしたり、自分が手柄を立てて成果を出すことにこだわったり、自分の正しさを証明しようとしたりしていると、何事も上手くいきません。 自分の評価にこだわらず、話を前に進めることにこそ、こだわります。

例えば、わからないことはきちんとわからないと言えるだけで、自分が腹の底から理解した情報を元にした判断や行動ができるようになります。その結果失敗したとしても、何らかの見立てがあった訳ですから、何となくでやるよりも大きな学びがあります。

また、自分が手柄を立てることよりも組織が成果を出すことを優先できると、自分の案よりいい案があれば採用しますし、自分より上手くできる人がいれば任せることができます。自分は何もせずとも、人と人を繋ぐだけで解決することすらあります。

さらに、失敗を過剰に恐れなくなるので、批評という形だけではなく、自らも責任を背負って、行動という形で仲間に協力することもできます。

4.「環境」に依存しない

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「環境」に依存してしまっていると、何が起こっても周りのせいにする癖がついてしまいます。

「あの人がああだから気分が上がらない」とか、「自分はこの肩書きだからあれは自分の仕事じゃない」とか、「やっぱりこれは最初から無理だったんだよ」とか。

しかし、問題が起こるということは、今のままでは上手く行かないということであり、成長の機会でもあります。

もちろん、なんでも自分ごと化すればすぐに解決できるわけではありません。とても難しいこと、数年単位掛かってしまうこともあります。

それでも、「他責」にしたまま振り回され続けるよりかは、「自分ごと化」してコントロールを試みる方が、精神衛生上も、成果を目指す上でも良いのではないでしょうか。

終わりに

「僕はこのような理由でこのように考えた」というだけであって、常にすべての項目を実践できている訳ではありませんが、それを目指して精進しています💪

ちなみに、ヒトメディアでは現在デザイナーをゆるく募集中です。 よろしくお願いします。

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